ボールパイソンは噛まないか?
ボールパイソンは大人しい種と言われていて、だからこそペットにピッタリなんていう話になっている。
じゃあ噛まないのか?
という話なんだけども、たぶん噛む。普通に噛む。
どうしてそう思うに至ったかというと、昨日給餌をしていたらアタックかまされたからである。
給餌というのはベビ飼育者(爬虫類飼育者)にとって最も楽しい瞬間であるので、僕も大いにワクワクしながら行っていた。
マウスを解凍し竹ピンセットで目の前に持っていくとバチンと音の鳴るような飛びつき、マウスを(死んでるんだけど)締めつけてから丸呑み。
ん~、カッコイイ!!
そんなことを思いながら写真なんかを撮っていた。
慢心があったんだと思う。
うちのボールパイソン(名前はボンベロ)は噛まないコだと思っていたんだと思う。
しかし、食後ケージに移そうとしたら、カッと音を立てて僕の指にアタックしかけてきた。
まぁすぐに「餌じゃなかったや~ん」「ごめ~ん」みたいな顔してたけれども…。
あ、別段出血とかはなかったです。
どうしてボールパイソンが噛んだのか?
飼育者とヘビの間に馴れ合いは存在しない。
というか、ヘビサイドにしてみれば飼育者を飼育者と認識すらしてないだろう。彼らを動かすのはいつも本能のみである。
だから、感情みたいなものを感じたんだとしてもそれは飼育者側の想像でしかない。というか、そう思っていた方がお互い幸せになれると思う。
今回に関して言えば、
・マウスを触った手を洗っていなかったのでマウスの匂いが指についていた
・ファジーマウスを与えているが一匹じゃそろそろお腹いっぱいにならなくなっている
・食事モード(捕食モード)が切れてなかった
この3点が大きな理由だと思っている。
まずマウスの匂いが指についていたというのは致命的だ。ヘビは目が悪いため匂いと温度で世界を見ている。36℃あたりでマウスの匂いがあれば彼らにとってそれは十二分に飛びつくに値する対象になる。
完全に僕の慢心である。
また、そろそろ身体も大きくなってきたので、ファジーじゃ足りなくなっているという可能性も大きい。これは餌のサイズアップ考慮案件としていい意味で捉えていこうと思う。
食事モードに関してはよくわからないが、そういうのがある気がする。犬だって餌を食ってる時は気が荒い。そんな時に触る方が悪いんである。これもまた、慢心だろう。
慣れた頃に事故は起こる。
もしこれがもっと大きな個体だったら出血していただろうし、ヘビ以外の、例えばタランチュラなどだったら脱走なんてことになっていたかもしれない。
慢心・絶対あかん!
冷静そうに書いてはいるが…
とはいえ、ショックなのはショック。噛まれたことなかったのに。いつも仲良くやってきたのに(←だからこれがいかんっちゅーねん!)。
でも、ニンゲンを噛んで牙が折れたり、口腔内が傷ついてマウスロット(ヘビの口内炎で結構深刻)になったりするケースもあるって聞くので十分に気をつけようと思う。
爬虫類との距離感を考えながらちょっと寝つき悪い夜でした。
ボールパイソンの飼い方