タランチュラの飼育方法(あくまで一般的な)
一般的に飼育しやすい種類というものがあります。
はじめての場合は必ずそういう種類から開始するのがオススメです。
というのも毒を持つ生物である以上取扱いに注意がいるからです。
例えば、
ケージ(飼育容器)の掃除や引越しの際は素手で掴まずに移動させるわけですから、コツや慣れが必要です。
飼育するだけであれば、
・ケージ
・床材
・餌
・ピンセット
・パネルヒーター(冬は加温が必要)
で大丈夫ですが、移動用に
・プラスチックコップや厚紙
・または空のマヨネーズ容器
・大き目の容器
・ベビーパウダー
などが必要ですし、飼育数が増えてくれば簡易温室なども必要になってきます。
タランチュラの移動方法
基本的には、プラスチックコップを被せて厚紙を底に滑り込ませて、移動させ、新しいケージの上で厚紙を外すことで移動させます。
それでも、タランチュラの動きが速すぎて上手くいかないこともありますし、最悪の場合逃がしてしまうということもあり得ます。
ちょっとしたコツなのですが、
移動元と移動先がすっぽり入る大き目の容器(衣装ケースや飼育ケース大)などを準備します。
壁面にベビーパウダーをはたきます。
こうすることで、滑って壁面が登れず脱走の心配がなくなるわけです。
そこで移動元のケージにいるタランチュラに空のマヨネーズ容器(底を切っておく)をかぶせます。マヨネーズ容器はやわらかいですから、隅っこにいても確保しやすいですし、中に入り込めば出口を折り曲げることで蓋にも出来ます。
マヨネーズ容器を移動先で開放し、出てこなければ先っちょから細い棒(先を潰した竹串など)でツンツンして移動先に入ってもらいます。
レインフォレストの店長さんにSNSで教えていただきました。深謝。
写真があればわかりやすいので、今度撮っておきます。
タランチュラの餌
タランチュラの餌は生餌です。餌用のコオロギやミルワーム、餌用のゴキブリなどを与えます。
コオロギは少し大きなペットショップであればどこでも入手できますし、ネット通販でも購入可能です。
僕はレッドローチという餌用のゴキブリを与えています。
コオロギは鳴くし、すぐ死ぬので管理が大変でした。ゴキブリであれば丈夫ですから驚くほど管理が楽。
レッドローチはつるつるの壁を登れず、飛翔能力もほとんどないゴキブリですのでかなりオススメです。
見た目は完全にゴキブリですが…。
餌を与える頻度ですが、かなり種類や個体によってかなりまちまちです。タランチュラの大きさや餌の大きさにもよるでしょう。
一般的にベビーの内は毎日。
大きくなるにつれて週1回。
のようになっていくようです。
餌を食べると腹部がぽっこり膨らむので、腹部の膨らみと、棒などで軽く刺激してみた反応で食べそうなら与えています。
ベビーはレッドローチをハサミなどで切って小さくして置き餌にし、食べなければ翌日回収します。腐敗してガスが発生するとタランチュラが死ぬこともありますので…。
大きくなってくると食べれる時に食べれるだけ与えていますが、食べなかったものは回収しています。
というのも、脱皮した時に餌に囓られる危険性があるからです。
一般的に、腹部が膨らんで、餌を食べなくなると脱皮します。
大きくなるにつれて脱皮前の拒食期間はながくなるような印象です。3週間~4週間食べないこともあります。脱皮は命がけのことなので、湿度を保ちながらそっと見守りましょう。
タランチュラのケージ
飼育容器はなんでも良いのですが、蓋がしっかりしているもの。通気性が良い物を選ぶ必要があります。
ベビーのうちは管理が楽なプリンカップに穴をあけたもので良いと思います。
また、湿度は乾燥地帯に住んでいるか、熱帯雨林に住んでいるかで変わってきますから、購入先のお店やネットで飼育方法を調べるようにしましょう。
タランチュラはかわいい?
クモをかわいいと思うかどうかは人によりますが、かわいいと言う人がいても不思議ではありません。
例えばハエトリグモにしたってマクロ撮影でアップで見てみるとかなりかわいいです。
でも、生理的に無理な人にはどうプレゼンしてもかわいさはわかってもらえないでしょう。
ここからは「タランチュラが生理的には無理じゃない」人に向けて書いていきたいと思います。
タランチュラに「かわいい」というキーワードがよく出てくるわけですが、実際はちょっと違います。
・もふもふしてかわいいタランチュラ
・宇宙船のようにかっこいいタランチュラ
・色合いが美しいタランチュラ
中にはこのうちの2つ以上にあてはまる種も存在します。
タランチュラの毒性
「噛まれたら死ぬ」というイメージの強いタランチュラですが、実際にはそれほど強力な毒を持っていないとされています。
ただ、アレルギー体質の方はアナフィラキシーショックを起こすことも考えられるため絶対安心というわけではありません。
毒性は種によって違っているらしく、毒性が強いもの~弱いものまで存在します。
弱いと言ってもかなり痛いであろうとは思いますし、患部の腫れや発熱も考えられます。ペットに噛まれる代償にしてはあまりに大きいので注意して扱いましょう。
また、刺激毛で攻撃する種類もいます。
腹部(お尻部分)の毛を後ろ足で飛ばして空中に撒き散らすことで、刺激毛に触れた皮膚に痛みや痒みを与えたり、吸いこませてで呼吸器系にダメージを与えたりするわけです。
その効果は個人の体質に大きく左右されるようで、平気という人もいれば喘息が出たという人もいます。
刺激毛を飛ばすのは種類によりますので、飼育する場合は自分や家族のことまで考えてから種類を選びましょう。